先日の温泉旅行で行程に組み入れられていた神岡鉄道は今月11月30日の運転をもって廃止されます。
神岡鉄道は、もともと昭和41年(1966年)に開業した国鉄神岡線で旅客数も少なく昭和56年(1981年)に第一次廃止対象路線に指定。しかし、神岡鉱山からの硫酸輸送の確保のため第三セクター・神岡鉄道として昭和59年(1984年)に転換・開業しました。
車両はディーゼルカー2両とディーゼル機関車1両が用意されました。(他に、神岡鉱業所の25tディーゼル機2両が移籍)
その後、ディーゼル機関車が2両増備されましたが平成16年(2004年)10月に貨物列車が廃止され、唯一の収入源が断たれたことにより廃線が決まってしまいました。
撮ってきた写真で車両を紹介しましょう。

KM-101 開業時に新潟鐵工所で新製した18m級ディーゼルカー。下回りはエンジン以外を国鉄キハ20形から流用。車内には囲炉裏を配したサロンコーナーを持ちます。愛称は「おくひだ1号」
H18.11.19 猪谷

KM-151 こちらもKM-101と同時に新製され、車体・下回りもほぼ同じですがトイレが設置されています。当時、高山本線への乗入れ構想があったため、循環式汚物処理装置付です。愛称は「おくひだ2号」
H18.11.18 奥飛騨温泉口
旅客用の車両は開業以来、上の2両のみでした。通常はどちらか1両が単行で使用されました。いかにお客さんが少ないのか伺えます…
(って、今回初めて乗車したのでした。笑)
奥飛騨温泉口駅の駅前には引退したディーゼル機関車が保存・展示されていました。

車番は付いていませんが、KMDE101です。平成3年(1991年)にJR四国より購入したDE10 1005号機で主に本線貨物の牽引に活躍しましたが平成8年(1996年)に廃車となりました。
そのほか、神岡鉱山前駅構内には元国鉄DD13形のKMDD132が留置されていました。
訪問時は土日とあってさよなら乗車の人々が多数おり、2両連結で運転されていました。また、この神岡鉄道の乗車を組み込んだバスツアーも設定されているようで、狭い猪谷駅の駅前に貸切バスが待機している姿が見られました。猪谷駅には災害で不通になっている高山本線猪谷~角川間の代行バスも入ってくるので、ちょっと邪魔な感じがしました。(貸切バスも、ツアー客も)
国鉄廃止路線から転換した第三セクター鉄道には経営がかなり厳しいところが多いので、これからも廃止路線が出てくるかもしれません。
一つでも多くの鉄道が生き残ってくれることを願わずにはいられません。
(そのためにも、たくさん乗ってね!←誰が?)
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テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用
- 2006/11/22(水) 23:28:21|
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