
S63.11 近鉄生駒線 生駒
近鉄800系は昭和30(1955)年に奈良線に登場した近鉄初の本格的高性能車。
車体は18.5mで片開き2扉、正面は非貫通の2枚窓スタイル。車内はロングシート。
車体塗装はマルーンレッドで、窓下にステンレスの細帯を巻く。
当時の奈良線の車両限界により車幅は2450mmに抑えられました。
車体・台車等にスイス・シュリーレン社との提携による技術により徹底した軽量化
がされました。
昭和30(1955)年に3連2本、翌年に3連4本が落成。
上本町側からモ800(偶数)+サ700+モ800(奇数)と組み、昭和33(1958)年に
簡易運転台付のク710形が6両新製されモ800(偶数)+サ700の間に挿入されました。
登場時より奈良線のエースとして料金不要の特急として活躍。
昭和39(1964)年の新生駒トンネルの開通に伴い車体限界が拡幅され、奈良線の
大型車の運行が奈良まで拡大されると800系は急行・準急用、もしくは京都・橿原線用
にと転線。
昭和44(1969)年には1500V昇圧がなされ主制御器の交換等が行われる。
昭和50(1975)年4月に発生した京都線新祝園~山田川間での踏切事故により
モ808とサ704が廃車。
その後は生駒線・田原本線の支線運用が主となりました。
ク710形は昭和55(1980)年に簡易運転台を撤去しサ710形と改番。
昭和61(1986)年から昭和63年にかけて4両が伊賀線880系に改造。
残った800系も平成元(1989)年~平成4(1992)年に老朽化のため
廃車となり全車解体されました。
820系と4連を組んで運用される806F2連。片割れは伊賀線880系881Fに改造され転属。

H2.8.25 田原本線 大輪田~佐味田川
旧塗装時代夕刻の王寺駅で発車待ちのモ802。(801F)

S63.5.2 生駒線 王寺
田原本線で運用の最終編成811F。

S63.11 田原本線 新王寺~大輪田
回送看板を掲出して大阪線を行く811F。

S61.11頃 大阪線 高安~恩智
玉川工場で留置中のスカート取り付け前の811F。

S54頃 玉川工場
製造初年:昭和30(1955)年
廃車:平成4(1992)年
製造数:24両
台車:(KD12)/KD12A/KD20/KD20A
主電動機出力:125kW×4(昇圧後)
製造所:近畿車輛
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- 2020/07/04(土) 23:54:03|
- 近鉄
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5番目の画像配信は近鉄800系電車が五位堂検修車庫への入庫です、ちなみに白黒画像配信は近鉄大阪線の恩智駅〜高安駅間の間です。撮影は昭和61(1986)年11月10日(月曜日)〜平成元(1989)年03月25日(土曜日)頃のものです、パスワード番号は6414番です、
- URL |
- 2021/02/12(金) 14:41:47 |
- 巽孝一郎 #YYMZsI8c
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6番目の画像配信は今から42年前の昭和54年ごろの近鉄玉川工場の前に止まっていたのは近鉄800形です、パス番号は129番です。
- URL |
- 2021/11/27(土) 10:33:13 |
- 巽孝一郎 #HEaerah6
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